子宮筋腫の手術と経過

というわけで、子宮筋腫の手術をしてきました。
本当はもう少し早く書くつもりだったのに…。


9月20日に、子宮から筋腫だけを取る核出術で、腹腔鏡と子宮鏡を使って手術してもらいました。


手術前日〜今までの記録


○手術前日
9時半、入院。
担当看護師による病院のオリエンテーション、体温・血圧測定。
15時過ぎに術前の処置をするのでそれまで好きに過ごしてください、とのこと。


お昼ご飯前に麻酔科の研修医がやってきて、明日の手術の麻酔についての説明と同意書を記入
15時過ぎて、術前の処置(おへその掃除と剃毛)


前提として、内視鏡で手術予定であるがMRIの所見によると内視鏡のみでの手術は難しく、
開腹手術になる可能性が高いと主治医から説明を受けていた。


麻酔科医の説明によると使用する麻酔は全身麻酔のみとのこと。
開腹の場合は全身麻酔と硬膜外麻酔の併用が一般的と手術経験者からきいていて不安になり、
術前処置の際に看護師さんに「開腹する可能性が高いって言われてるんですけど、全身麻酔だけなんですか…?」
って聞いたら看護師さんも「えっ!?開腹だったら普通は硬膜外麻酔使うよ!?」となり、
医師に連絡してもらうことに…。


その後、シャワー室使えるから、今日と明日の朝もシャワー入ってきてね、と言われシャワー、夕飯。


就寝。




○手術当日


朝は言われていた通りシャワーを浴びる。
この日からしばらく絶食。


水・お茶は手術の4時間前まで、アルジネートウォーターは手術の2時間前までなら飲んでもいいとのことで、
前日に病院から支給されていたアルジネートウォーターなるスポーツドリンクのようなものを飲んで過ごす。


途中で麻酔科医が再び麻酔の説明に来る(前述の研修医ではない)
もし開腹することになったらブロック麻酔で対処するので心配しないでね!とのことで安心する。


わたしの手術予定時間は14時半〜18時(麻酔含む)で、3件目の手術とのこと。
11時ごろ医師から手術説明との話だったが、12時になっても一向に医師がくる気配もなく悶々。
様子を見に来た看護師に、医師からまだ手術の説明がない旨を伝えると「えっ!?」と驚かれ、
確認を取ってもらう。
前の手術が長びいて、まだオペの途中だからもう少し待ってくださいとのこと。


13時過ぎに看護師から名前を呼ばれ、手術の説明を受け、同意書を作成。
その後手術前の処置その2として、子宮口を広げるためにラミケンというものを入れられる。
この術前の処置が超痛いとインターネットで見ておびえていたけれど、やっぱり痛かった。


その後、浣腸。
迷走神経反射を起こしてトイレで倒れ、車いすで病室まで運ばれる。
大量の冷や汗と吐き気、ふらつき。
はじめは貧血かと思ったが、低血圧による症状らしい。
実際、上が125あった血圧が、上が83まで下がっていた。


ベッドでしばらく休んだ後、抗生剤の点滴のため、腕に針を刺されたのですが。
針を刺すのが難航。結局3度目でやっと成功。


1回目に刺したのが新人看護師のようで、
上の看護師から「そこは一見血管があるように見えるけど、腱なの」って言われてた。
間違えて腱に刺されていたらどうなっていたんだろう…。


14時過ぎ、術着に着替え、血栓予防の着圧靴下を履き、名前を呼ばれ、点滴台を押しながら自分で歩いて手術室へ。


手術室前の待合室のようなとこで名前の確認後、矢継ぎ早に手術室の看護師3人に自己紹介され、
いざ手術室へ。
台の上に寝転んでくださいと言われ寝転びふと顔を上げると、あの手術室のライトが目の前に!
心拍血圧を測る機械が取りつけられて、自分の鼓動が音となって自分の耳に聞こえてくる。
それを聞いていたら余計に緊張してきて、どんどん速くなる心音。
麻酔科医に口にマスクを当てられながら「これ吸っててくださいね。今が緊張のピークですよね!」って言われて
「はい。めちゃくちゃ緊張してます!」って答えた2,3秒後にはもう記憶がなくて手術がおわっていた。


手術は18時ちょっと前に終わったらしい。
「手術終わりましたよ!」って声をかけられて目を覚ます時に、仕事をしている自分を見ている夢(幻覚?)みたいなものを見ていた。
再び目を覚ましたのは病室のベッドの上で。
家族みんなが来てくれていて、いろいろと声をかけてくれるが正直(そんなの後でいいから今は寝かせて…)と思っていた。
家族が病室に来た時の光景と、
母が「お腹切らずに済んだよ。でもきちんと取りきれなかったから、また手術することになるって」と言っていたのはしっかりと覚えている。


家族が帰ってしばらく寝ていたようだけど徐々に麻酔が覚め、目が覚めてきた。
思ったより痛みもなく、想像より楽かも…と思っていると看護師さんがきて
「寝がえりうってくださいね!」と言われる。
何時だかわからないけど、水の入ったコップを持ってきてくれて、口の中をゆすぐ。(寝たまま)
その後も何時間か起きに看護師さんが来て、
体温・血圧の測定、患部のガーゼ交換、聴診器で腸の動きの確認、をしていった。
看護師さんが来るたびに気配を察して仰向けの体制を取っていたら「ちゃんと寝がえりうたなきゃダメよ!」と怒られた。


○術後1日目
数時間ごとの検温等により寝たのだか寝てないのだかわからないまま朝。
お腹に穴開けている割にはそれほど痛みを感じず、麻酔の副作用もなく、意外と元気。
お腹がぎゅるぎゅると音を立てて、ガスも出始めた。
朝はベットを起こしてもらって、歯磨き。そのあと、水分摂取。
そしてお昼から、飲食開始。
昼食は五分粥&おかず、夕食は全粥&おかず。


執刀医が回診に来て、手術の説明。
子宮の外に筋腫は3つ取った(すべて2〜3cm程度)が、子宮内の筋腫が多すぎて取りきれなかった。
子宮鏡ならば2泊3日で手術出来るから、また手術しましょう、とのことだった。


本日予定されていた点滴がすべて終わり、その後、尿管を抜いてもらう。
自力で歩いてトイレへ。身体を拭いてもらって着替える。
職場に無事手術終わりましたの連絡。もう動けるの!?と驚かれる。


○術後2日目
この日待ちに待った便通あり。
朝は微熱があったものの、すぐに下がる。痛みも少ないので病棟内をうろうろ。


お腹の大きな傷は3つ、小さな傷は2つあるのだけれど、その内1つに刺さったドレーンを抜く、と看護師さんに告げられた。
恐ろしかったので思わずグーグルで「腹腔鏡 ドレーン 抜く」と検索した。
思ったよりは痛くなかったけれど、不快な感じがした。


なぜドレーンが刺さったままなのかというと、筋腫を取った後、体内を生理食塩水で流すらしく、
その生理食塩水やら残留物やらを体外に排出するためらしい。
前日にドレーンから排出されすぎて、布団が汚れ交換してもらった際に「こんなに出て大丈夫なんですか?」と
間抜けな質問をしたら「逆にどんどん出たほうがいい。鮮血が出たら中で新たに出血してるってことだからダメだけど」とのこと。


お昼過ぎに友人がお見舞に来てくれる。
思ったよりだいぶ元気そうなので安心、とのこと。


この日の食事のメニューは焼肉などなかなかアグレッシブだった。


20時過ぎに本日の点滴終了。
もうこれ以降点滴は必要ないので抜針してもらう。



○術後3日目
この日から、待ちに待ったシャワー解禁!
朝食を食べてしばらくしてから身体を洗いに行きました。
傷口が怖いししゃがむのも怖くて立ったまま洗った。


尿がたまると膀胱付近が痛くなり四苦八苦。


それ以外特にすることもなく、暇を持て余す。
看護婦さんから「このまま順調に行けば明日の診察次第で退院できます」と言われ喜ぶ。


○術後4日目
朝に、「午前中に先生の診察があります。OKが出れば退院です。何時頃退院しますか?」と看護婦さんから言われる。
家族が午後からしか迎えに来れないので、病院で昼食を食べて退院することに。


同じ日に同じ執刀医が手術した患者が3人おり、わたしが手術の順番が一番最後だったせいか、
一番最後に診察に呼ばれ、内診。
ドレーンが入っていたところとおへその上の傷だけ縫われていたので抜糸。
ベッドに寝転がって抜糸するのだとばかり思っていたら内診台に乗ったまま抜糸だったのですこし焦る。
臍上の抜糸を先生が手間取っていたようで、結構痛く、
「痛かったら言ってくださいね」と言われたのにかぶせ気味で「痛いです!」と伝える。


その後、希望していたので手術の映像を先生に解説してもらいながら一緒に見た。


漿膜下筋腫なのか筋層内筋腫なのかよくわからないけれど、とりあえず腹腔鏡で3個、
粘膜下筋腫を子宮鏡で取れるだけ取ってもらった。
粘膜下は量が多すぎて、これ以上取ると癒着の可能性があるので取れるだけ取りました、とのこと。
通常は空洞になっている部分が襞みたいなもの(=筋腫)で覆い尽くされていて、
びっくりして先生に「ここって普通は空洞なんですよね…?」「これってだいぶひどいですよね…?」
と思わず聞いてしまうほど筋腫だらけだった。
(そして先生の答えは「そう(だいぶひどい)だねぇ」とのことだった…)


退院後2週間は家事禁止、職場復帰は退院から3週間後に、お風呂は次の診察まで禁止、
次の診察は2週間後です、という説明を受けて、退院。


長いような短いような入院生活が終わりました。



○●○

次の診察までは出血が続いたり、傷や子宮が痛くなったり腰痛が酷くなったり等々ありましたが、
出血量も多くなく、痛みも強くなく、熱も出ず、でした。


そして10月7日に術後の検診へ行き、入浴の許可が出ました。
エコーしてもらったところ、子宮内に1cmほどの筋腫がまだ2,3個残っているとのことで、
生理の様子を見つつ、12月にまたMRIを撮り(そして癒着防止のリングを抜く)、様子を見ていきましょう
ということになりました。


粘膜下筋腫は1cmの大きさであっても生理時の大量出血や痛みが酷いはずなので
正直だいぶ憂鬱ですが、うまいこと付き合っていければなぁ…と思います。
12月にMRI撮るまでに残った2,3個の筋腫がどれだけ大きくなるかわからないし、
他の場所に新しく筋腫ができるかもしれない。
でもそれは誰にもわからない。
気に病んでいても仕方ないので、身体をいたわりつつ過ごして行こうと思っています。



来る12月、緊張する…!